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役に立てないと感じる時、自分の価値まで下げないために

人をうまく支えられなかった時。
人の役に立ちたいのに、空回りした時。
何かしたい気持ちはあるのに、機会を自分でうまく探せない時。

そんな時に、胸が沈むことはないでしょうか。

役に立ててないなぁ。
何も返せてない。
もっといいことを言わなきゃ。
もっと何かしなきゃ。

そうやって考え始めると、伏目がちになる。
肩が落ちる。
気持ちがしぼむ。
そして、肝心なところで無力な自分を責めたくなることがあります。

この苦しさは、ただ落ち込むだけでは終わりません。
何かしたい気持ちはあるのに、また空回りしそうで動けない。
やる気はあるのに、その場に飛び込めない。
その感じが、さらに自分を苦しくさせます。

ここで最初に大事にしたいのは、役に立ちたい、人のためになりたい気持ちは大切なものだし、大切にしていいということです。

この気持ちは、ただ見栄を張っているだけでは出てきません。
誰かの力になりたい。
自分にできることを差し出したい。
相手の苦しさや困りごとを前にして、何かできないかと思う。
その動き自体に、もうその人らしい大切さがあります。

だから、役に立てなかった時に苦しくなるのも自然です。
本気で大切に思っていないことなら、そこまで胸は沈まないからです。

ただし、ここでよく起きる飛躍があります。
それが、役に立てなかった → だから自分には価値がない と一気に結論づけてしまうことです。

でも、これは論理として飛びすぎています。

なぜなら、ある一場面で役に立てなかったことは、
その瞬間に「できなかったこと」を示しているだけで、
その人の価値全体を証明しているわけではないからです。

もっとはっきり言うと、
一回うまく支えられなかった。
いい言葉が出てこなかった。
動けなかった。
それは事実かもしれない。

でもその事実から、
「自分には価値がない」
までは導けません。
間に飛ばしているものが多すぎるからです。

もし逆に、あなたが大切な友人や同僚から
「今日は何もできなかった。だから自分には価値がない」
と言われたら、たぶんそのまま賛成はしないはずです。
今日はうまくできなかったのかもしれない。
でも、それで価値までなくなるわけではない。
そう感じるはずです。

つまり、役に立てなかったことと、価値がないことは別です。
ここを分けて見ないと、苦しさはどんどん大きくなります。

だから今回のテーマで大事なのは、返せなかったことと、大切に思っていたことを分けることです。

返せなかった。
うまく支えられなかった。
その事実はあるかもしれない。

でも同時に、相手のことを大切に思っていた。
何かしたい気持ちは本当にあった。
うまく関わりたかった。
その気持ちもまた事実です。

この二つを一緒くたにすると、
「できなかった自分は薄っぺらかった」
みたいに感じやすい。
でも本当は、できなかったことと、思っていたことは別々に見ていい。

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もう一つ大切なのは、今できる小さなことを一つ以上見ることです。

ここで大きな成果を探さなくていい。
本当に小さくていいです。

・ 相手のことを気にかけていた
・ 言葉は出なかったけど、ちゃんと考えていた
・ 何かできないか迷った
・ あとから振り返っている
・ 自分の落ち込みに気づいている

このくらいでも十分です。

「そんなの役に立ったことにならない」と切りたくなるかもしれません。
でも、何もなかったわけではない。
そこには確かに、その人なりの関わりや気持ちがありました。
まずはそれを事実として見ていい。

役に立てなかったと感じる時、人は結果だけで自分を裁きやすい。
でも、結果だけでは見えないものがあります。
気にかけていたこと。
差し出したかったこと。
うまくできなかったことへの痛み。
そういうものまで含めて、その場にいたはずです。

だから、自分への言葉を少し見直す意味があります。

役に立ててないなぁ。
何も返せてない。
もっといいことを言わなきゃ。

そう思った時に、少しだけ立ち止まる。
本当に何もなかったのか。
返せなかったことと、大切に思っていたことが混ざっていないか。
価値まで一気に下げる必要があるのか。

そこを見てみるだけでも違います。

今回、一番伝えたいのはこれです。
役に立てないから自分に価値がない、は論理として破綻しているということです。

役に立てなかった瞬間はあるかもしれない。
空回りした日もあるかもしれない。
でも、それだけで価値全体を下げる道理はありません。

役に立ちたい気持ちは、もうそれ自体が大切なものです。
空回りや無力感の中でも、失っていないものがあります。
それを見ないまま、自分を切り捨てなくていい。

役に立てないと感じる時。
必要なのは、もっと強く自分を責めることではないのかもしれません。
まずは、

・ 返せなかったことと、大切に思っていたことを分ける
・ 今できる小さなことを一つ以上見る
・ 自分への言葉を少し見直す

このくらいからで十分です。

役に立てない時も、自分の価値まで下げなくていい。
何もできなかったように見える日にも、見ていい事実がある
価値は成果だけで決まらない。
そこからで十分です。

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